大学の夏休み。
浅井由香(あさいゆか)は混雑した電車の中にいた。
普段は一人暮らしの家から大学までの二駅程度だが、夏休みの講習のため実家から通うとなると、約1時間半揺られていないといけない。
サラリーマンて大変だなぁー、これ毎日はあたしには無理だなぁー
なんて呑気に考えていると、由香のお尻に何かが当たっているのに気づいた。
(あちゃー、カバンかなんかかな?混んでるとこういうこともあるよねぇ)
それはお尻の割れ目に当たるようにじっとしていた。
大学最寄りの駅に着くまであと1時間以上。
由香は膝までのフレアスカートにキャミソール、その上にカーディガンという軽めの服装である。
それでも車内は人の熱気で暑苦しく、由香は少し汗をかいていた。
(…ん?)
お尻に当たっているものが少し動いた、気がした。
割れ目に沿って、小さく上下している。
(ぇ、あ、あれ…?これ… )
そこでようやく、当たっているのが人の手で、されている事が痴漢だと理解する。
(えっ!?ぅ、うそうそうそ!!??)
初めての経験に由香はどうしたらいいか分からず、逃げようにも身体は少し身じろぎすることしか出来ず、さらに動こうとすると他の乗客からの視線を集めることになった。
由香は両手でカバンをぎゅっと抱きしめた。
逃げられない。
その事実に顔が青くなる。
(うそ、うそだ、やだ、やだっ怖いよ…!)
そうこうしているうちに手の動きは大胆になり、今やお尻全体をさするように動いている。
(うぇえぇ…っやだ… っ)
実は由香は男性経験が全くなかった。
人に触られるなど初めての経験で、どうしたらいいかパニックになっている。
(いや、いやぁ…っ)
カバンに顔を埋めて、早く去るように願うばかりだ。
それから何駅か電車が停まったが、状況は変わらなかった。
律儀な由香は大学に行くためこの電車から降りようという発想すら浮かばなかった。
周囲の人が入れ替わり、自然と奥へ奥へと移動する。
移動した後はほっとするのだが、お尻に伸びる手にまた絶望させられる。
(…っも、いい加減にしてよ… !)
手を振り払おうとするが、手は届かない。
仕方なく由香は軽く尻を動かした。
気づいていることを相手に伝えるためだ。
しかしそれは、逆効果だった。
(…っちょ、うそうそうそ!?まじで!?)
痴漢の手は少し太ももに沿って下に降りたかと思うと、スカートの裾がするすると上がっていくのがわかった。
直接、スカートの中に手を入れようとしている。
(いやーっ!うそ、やめてよおっ!)
頭の中は更にパニックになる。
スカートの下は素足だ。
ストッキングを履いてこなかったことを激しく後悔した。
痴漢の手は無粋にスカートの中を這い回る。
太ももや、おしり、下腹部など、余す所なく触られ続ける。
ソフトタッチな触り方に、由香は徐々に身体が熱くなるのを感じていた。
(…うそでしょ… そんなに触んのぉ…!?)
痴漢の手はそのうち、片手で由香の腰を引かせ、もう片方の手でお尻の割れ目にそって指を動かすようになった。
由香の息が上がっていく。
(うう…あと少し、あと少しの我慢だし… っ)
されるがままになりながら、由香は早く時間が過ぎるのを待っていた。
そのうち、お尻から少し前の方まで指が動き始める。
「…っ!?」
無粋な手が、下着の上から大事なところを這い回っている。
しかし、下着の上から抑えられて初めて、気付かされる。
(あたし…濡れてる… っ)
下着が熱い液体で濡れているのがわかり、羞恥に顔が赤くなる。
痴漢にもそれがわかったのだろう。
指の動きが更に大胆になっていく。
下着の上からナカに入れるように強く押し込まれて、由香は思わず頭をぶんぶんと振っていた。
(そこはいや…っだめ… っ!)
「ここだめ?…もしかして処女?」
それが伝わったのか、痴漢が小さく囁いた。
聞かれたことはものすごく恥ずかしいことだったが、由香は夢中でこくこくと頷いた。
痴漢が少し笑ったのが雰囲気でわかって、もしかして触られるのかと思ったが、痴漢は思いもかけないことを言い出した。
「わかったよ、ここは触らない」
由香は期待に肩越しに痴漢を見た。
肩越しに由香を見つめている痴漢は、20歳後半くらいの、普通のサラリーマンだった。
(か、かっこいい、かも…)
にこにことしているサラリーマンは、普通にいい人そうに見えた。
(やめて、もらえる…?)
しかし期待は無残に打ち砕かれる。
「そのかわり…ここ、可愛がらせてね」
言いながら下着の上から、クリトリスをちょんとつつかれ、由香は息を飲んだ。
(う、ぁ、ぅああ…うそだぁ… っ)
そこは布越しでもわかるくらい、大きくなっていることが、痴漢の手によって思い知らされる。
指で引っ掛け、先端をこしこしと擦られ、由香の腰が震える。
「…っっふ、ぅ… っん、んぅ…っ」
カバンで口を抑えていても、漏れる息は抑えきれない。
人に触られるのは初めてのはずなのに…。
(やだ、なにこれ…っきもちいい… !)
頭がぼんやりとして、何も考えられずにいると、下着の中に痴漢の両手が前と後ろから入ってきた。
「っ…!?」
痴漢の左手が前から、クリトリスの皮を上に引っ張っていく。
それだけで期待にクリが震えてしまうのがわかる。
そして…
「っひ…っ!?」
皮が剥かれて過敏になっているそこに、指をゆっくりと押し当てられて、小さく悲鳴を上げてしまった。
(あ、あ…っそこだめ、だめ… っ)
押し当てられた指は、少し力を入れたまま、くにくにと丸く動かしている。
由香は強すぎる刺激に思わず腰を引くが、後ろの痴漢に身体を押し当てるだけで、前に回された手で腰をしっかりとホールドされ、逃げられない。
カバンを握る手に力がこもる。
クリトリスをくにくにと動かす指が、クリトリスの横の筋をなぞるような動きに変わる。
根元をくるくると何周もして、それからまた先端をくにくにと回す。
そして先端をくにくにしていたかと思えば、少し強く押し込まれたりする。
自分でするのとは全然違う刺激に、由香はだんだん立っていられなくなっていた。
「っふ、く…っんぁ… っひ、ぅ…っ」
喘ぎ声はカバンで抑えきれず漏れてしまう。
がくがくと腰や足が震える。
痴漢は由香の様子を見て取り、1度手を離すと、後ろから抱きつくように体勢を変えた。
今度は両手が前に回る。
スカートの裾から両手が下着の中に入ってくる。
そしてまた、片手でクリを剥き、片手で思い切りいじくり回してきた。
痴漢の体が密着するこの体勢に、由香は不思議と嫌悪感を覚えなかった。
ただひたすら、快感に酔う。
前からの方がいじりやすいのか、痴漢の指は今度は2本でクリトリスを左右に転がしていた。
時々溢れる淫液を指で掬い、クリトリスにまぶされる。
ぬるぬると左右に動かして…時々2本の指の間に挟まれると、そのたび腰が跳ねた。
「っあ、ぁ…っ… ふ、…っんん… っ!」
「おっきくなってるね…気持ちいいんだ」
両手で左右の皮を上に引き上げられると、クリトリスがもっとというように疼くのがわかる。
ナカもひくついている。
腰の奥がとろけそうに熱くなる。
「…っゃ、… さ、わっ…て… 」
左右の皮を引っ張ったまま触らない痴漢に、由香は小さくおねだりをしてしまう。
(…!?あ、あたし、今なんて… っ!?)
一瞬正気に戻った由香だが、両手の人差し指でクリトリスをぐりぐりと潰されるとまた何も考えられなくなった。
「んぁ、ぁ、あ…っ」
ぐりぐりと左右から押しつぶされ、指でつままれ、そのまま上下にしごかれ、由香は知らず痴漢にもたれかかっていた。
(きもちいいっきもちいいっ!こんなの知らない、だめ、おかしくなるっ───!)
上下にしごかれながら先端も別の指でこしこしと擦られて、由香は激しく腰を震わせながらイってしまった。
びくん、びくん、と腰が震える。
その最中も痴漢はクリトリスをしごくのをやめず…その様はまるで男性が射精したときのようだった。
「…っは… はぁ…っ」
イった後も痴漢はあやす様に優しくクリトリスを触り続ける。
優しく指で包み、ゆっくりとしごき、先を撫でて…そのたびに由香はまた腰を震わせる。
それは由香が降りる駅につくまで、延々と続けられた。
車内アナウンスが由香の降りる駅を告げる。
「…ぁ、あたし、ここで降りなきゃ… 」
「ん、了解。最後にもう1回イかせてあげようね」
「…っへ、ぁ、ぅそ… っ!?」
由香の淫液でぐちゃぐちゃになったそこは、既に多少乱暴にしてもぬるつく液で軽減されるようになっていた。
痴漢は乱暴に、4本の指で思い切り左右にこすりはじめる。
(いやぁああぁああっ!)
「んぁっぁ、─────っ!!」
ぐちゃぐちゃという音はきっと周りにも聞こえていたに違いない。
由香は痴漢の服にしがみつきながら、最後の絶頂を迎えていた。
「可愛かったよ。また会おうね」
痴漢はそう言うとまだ余韻に浸っている由香の下着をズルリとおろし、床まで落とす。
息を切らせながら意図が分からないように痴漢を見上げる由香に、
「どうせぐちゃぐちゃだし、履いても気持ち悪いだろうから、貰っといてあげる」
そう言って、痴漢はにこりと笑っていた。
由香は顔を真っ赤にして、ちょうど空いた電車のドアから転ぶように飛び出した。
ドアの外にへたりこんでしまう。
ガイダンスとともに電車のドアが閉まり、思わず由香が確かめるように今降りた電車を見ると、ドアの窓越しにあのサラリーマンが手を振っていた。
「っこ、の、へんたいーっ!!!」
伝わったのか伝わらなかったのか、動き出す電車の中でサラリーマンはその笑みを深くした。
由香が夏休み講習に通う間、由香はその後何度もこのサラリーマンと出会うことになり、初めてすら捧げることになってしまうのだが、それはまた別の話。
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